73系ワールド 
73系ワールド[Vol.1]  
クモハ73902,クハ79904製作記  
  ◆側面の製作と車体の組立   
   この模型を作るに当たり「モデル・ワムのキットを購入する事を考えましたが登場時を意図したモデルではないのでやめました。 かねてから温存していた「ひかり模型」から提供していただいたパーツから作る事にしました。 しかし,ひかり模型のキットはクハ79920番代車なので乗務員扉周辺の間取りが異なります。 こうしていつものように切り貼りを余儀なくそれました。    
     
  @乗務員扉周辺の切り張り。   
  乗務員扉は両車輌ともに「引き戸」で登場しました。 後年,両車輌とも101系タイプの「開き戸」に改造されました。 クハ79920番代車の場合も「開き戸」なので乗務員扉周辺の間取りを以下の通り変更する必要があります。   
  1)  側板パーツ[加工前]は下記写真のように乗務員扉が開き戸に成っています。  クハ79_920代としては正しいのですがクモハ73902,クハ79904は登場時,引き戸だったので手直しが必要です。    2)   クモハ73902にするため客扉より前部の間取り変更箇所を0.4t真鍮板から作りました。 写真はクモハ73902用を示します。  
       
  3)   クハ79904用の方も同様ですが2位側のステップ用孔はありません。    4)    オリジナルの側板を切り取り2),3)で製作した部分と合体させます。    
       
     
  A客扉の加工。  
   ひかり模型」のキットに入っていた扉のHゴムは「ピノチオ模型」のパーツとは異なり面とツライチではありません。  「ピノチオ模型」のパーツは最近,高価で入手難です。 その後の廃業は痛手でした。 数が多く必要なのでキットのパーツ(ひかり製)に手を加える事にしました。  
  5)  「ひかり模型」のキットに入っていた扉と「ピノチオ模型」のパーツ。   6)  「Hゴム」の外周にはまる穴を0.2t洋白板に切り抜きます[7)-B参照]。  
     
  7)  キットの扉(A)に貼付けます。これでツライチに成りました。   8)  出来上がった扉。 今回は計:16枚。  
     
     
  B側板(外板)の完成。    
   @で切り張りした側板にAの客扉をハンダ付けしたら一応,外板の完成です。 手摺など小物は後で対処します。   
  9)   客扉をハンダ付けした側板。    10)   裏面には補強を兼ねてアングルをハンダ付しておきます。  
     
  11)   正面(第1エンド)を仮に付けて具合をみる。   12)   妻板(第2エンド)を仮に付けて具合をみる。   
     
     
  C室内(外板)の工作。   
   屋根と外板(測板)が分かれているので室内を作り込んでみようと思いました。 以下にその手順を記します。   
  13)  まずは出来栄えをご覧下さい。数が多いので根気との格闘です。 エッチングなら量産は楽なんですが・・・。   14)  「網棚」パーツの一覧です。 作り方はクモハ40030の製作記にも書いてあります。  
     
  15)  「パイプ(支柱)」パーツの一覧です。 支柱は床に至っていなくてシートの両袖に至ります。     16)   「パイプ(支柱)」製作用の治具(2種有り)と共に示します。 この治具を利用し量産しました。   
     
  17)   支柱を配した室内。    18)  つり革を吊す横棒の平行具合を確認しながら配しました。  
     
  19)   屋根を取り付けたあと「支柱」は極小ハトメを介して屋根へ固定しました。 これで支柱は強度を増しました。   20)   屋根は測板との間にわずかな「隙間」が出来るよう留意しました。  
     
     
  Dパンタ周辺(クモハ73902)の工作。   
   屋根と外板(測板)が分かれているので室内を作り込んでみようと思いました。 以下にその手順を記します。   
  21)   パンタ台には「筑波(ヒロ)」製のパーツを採用しました。踏板はスクラッチしました。   22)  パンタ台と踏板の具合ですがパンタ台に対して踏板が低い感じです。 踏板の寸法はピノチオのパーツに合せましたが・・・・。  
     
             
 
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